◆ 2012年3月  早春の広野

千葉 正広

今日から3月です。ここ広野町にもいよいよ春が来たなという感じです。
2月最終日の昨日は、久しぶりの大雪で一面銀世界でしたが、今朝は昨日の大雪がうそのように、燦々と太陽が輝き、暖かく包んでくれるようです。
今朝の出勤途中、いつものようにいわきから広野までの高速道路から見る風景も、霞がかかっているようで、雪景色の中にもなにか春めいて見えました。
3月は卒業式のシーズンであり、今日1日は県内高校の卒業式があります。
センチメンタルでときめきの月でもあります。
そして間もなく、あの大震災、原発事故から1年が過ぎようとしています。
長かったようであり、短かったようでもあったこの1年。
頭の中をいろいろな想いがよぎりました。
地震で家の中が足の踏み場もないほど、家財道具が散乱した事、津波で多くの人が命を奪われたこと、原発事故により、会社が休業し、再開の為に奔走したこと、そして再開したこと、水も無く、食料も手に入らず、ガソリンもなかなか手に入らず長蛇の列に並んだこと、緊急避難し、知らない土地で生活したこと、周りの人に親切にしてもらったこと等々、過ぎてしまえば懐かしいことばかりです。
それにしてもこの1年で本当にこんなことがあったとは……。
遠い昔のことようでもあり、昨日のことのようにも感じられます。
3・11を境に何が変わり、何が変わらないのかを自問するのも、原点を見直すいいチャンスかも。いやチャンスにしなければと思います。

2月11日から17日までシンガポールに行ってきました。
シンガポールはマレーシアから独立した小さな都市国家です。
東京の1/4の面積に473万人もの人が住んでおり、人口密度は相当なものです。
中華系、マレーシア系、インド系と複合民族国家で、男女とも働き、仕事に明け暮れるので、外食文化が発達しています。
ゴミひとつさえ無い美しい国土と象徴的な存在であるマーライオンが、あまりにも有名ですが、私たちが乗降したチャンギ空港は東南アジア各地を結ぶハブ空港として栄え、マラッカ海峡のそばにあるシンガポール港はコンテナ貨物取扱量で上海に次ぐ世界第2位です。
又、東南アジアの金融センターとしてロンドン、ニューヨーク、香港に次ぐ世界第4位の金融センターとなっています。
オーチャード通りは日本の伊勢丹、高島屋もあり、シンガポール最大の商店街となっており多勢の人で昼夜賑わいを見せていました。
シンガポールフライヤーは世界最大の観覧車であり、ここから見る景色は素晴らしいものでした。またサンズホテルの屋上には舟の形をしたプールが乗っていて、よくもこんなものを造ったものだなと驚嘆、勿論ここで飲んだビールの味は一生忘れられません。
セントーサ島は島全体がリゾート施設となっており、テーマパーク「ユニバーサルスタジオ」「リゾートワールドセントーサ」で多勢の人が楽しんでおりました。
国土が狭く、資源も無く、水も買っているのに、この繁栄はどこから来るのだろうか。
この熱気に溢れた国に対し、今の日本はどうか? 大いに考えさせられました。
1週間くらいでは、わかったふりも出来ないのですが、街全体がとてもきれいで、活気に溢れ、とても裕福な国に見えました。何枚か写真で紹介したいと思います。

さて早春の広野です。
広野町役場も湯本に機能を移転していましたが、1日からようやく広野に戻りました。
町の人たちは、5,500人中250人と、まだ1/20しか戻ってきていないということですが、工業団地の立地企業会では、みんなで頑張ろうと手を携えています。
当社も、敷地内の除染作業真っ最中ですが、除染終了と同時に事務所改築やら作画機導入を進めていく予定です。
私も早春の広野に本当の春が来るよう、精進を重ねていきたいと思います。

2012-3-0