◆ 2011年10月  広野工場復興10月

矢浪 裕志

 総理大臣がまたまた変わり、福島県に入った野田総理はこう宣言しました。『福島の再生なくして日本の再生はない』とても力強い頼りになる言葉です。実行する為に全力を尽くすならば。6ヶ月が過ぎマスコミで特集が組まれそのいくつかを見たり読んだりしました。その中でこれはと思ったのがこれでした。福島を再生するには、特別法を作り制定し、『最低限守るべき法律と規制』だけを列挙して、他の経済活動は原則自由にする。法人税も世界最低水準まで下げる。事実上の『1国2制度』に移行するわけだ。と9月12日号の日経ビジネスが提言しています。これが決まれば本社を此処に持ってくるのはやぶさかではありません。

 “身の回りの思わぬものが放射能の害を弱め、放射能を対外に排出してくれる事に気づき驚いた。そしてそこに一筋の光明を見出したのだ。その中でも、目覚しい効果を上げる三つをあげてみよう。それは味噌にビールと乳酸菌だ。”とある雑誌に出ていました。 貴方は信じますか。実行しますか。

 味噌は放射線による消化管障害を防ぐ、ビール成分に放射線障害を防ぐ成分が確認された。東京理科大の研究チームがヒトの血液細胞とマウス動物実験いずれもビールによる放射線防護効果を確認した。乳酸菌については割愛します。

 “原発禍を生きる” 悲観論的楽間論者の佐々木孝著を読みました。広野町とは反対側北側に位置する南相馬市のいわゆる緊急時避難準備区域から、逃げないで即ち避難しないで、ありのままを綴った日記又はエッセー文です。“いやもっと巨視的な視点に立てば、東北それ自体が、近代日本発展史の中では常にディアスポラ(離散の民)の位置に置かれ続けたと言ってもいい。富国強兵の時代には人買も介入しての労働力として、太平洋戦争の時はその尖兵として、列島改造論・高度成長の時代には集団就職組として、そしてGNP世界第2位野時代にはそれを支える電力エネルギー供給の拠点として絶えざる収奪の対象であった。”と書かれてありました。

 広野町は緊急時避難準備区域が外れ、20k超30k圏内を早く復興準備区域にして、広野町長はじめ町職員は町役場に戻って溌剌と仕事に励んでください。出来れば町長は毎朝6号線の道路端で道行く人達に挨拶などをして、日常化することが最も有効でベストな復興だと思います。国が国がと言って除染するまでのほほんと待っているのだとするなら、その町のトップなど辞めて一般の町民として避難所で除染が終るまでのんびりと温泉につかっていてください。そう思います。

 “私はあくまで反原発派だが、放射線問題については、事実のみを見つめる姿勢を崩すつもりはない。もし本当に低線量・低線量率でも危険であることを裏付けるエビデンスがあるのなら、それは精査しないといけないし、他にもそういう事例があるか、調べないといけないだろう。しかし それがもし恣意的に歪められた情報に基づくというのなら、これは一種の悪質なデマといえる。デマかどうかは数年後になってみれば誰の目にもわかる。福島の人達はバタバタとがんになって死んでいるのだろうか。大勢の子供たちが白血病や甲状腺がんに罹って苦しんだり、死亡したりしているのだろうか。彼らはこのままでは必ずそうなると言っている。放射線医学の専門家たちはそうはならないと言っている。いずれにせよ、数年後にははっきりすることだ。もしこれがデマ情報だったことが明確になった場合は、自らのイデオロギーを貫く為に恣意的に情報を流し、国民に無用な恐怖を植え付け、精神的苦痛や経済的損失をあたえた学者や言論人、ジャーナリストたちに対し、騒乱罪か何かを適用して刑事責任を問うべきではないかとさえ私は思っている。中略 放射線が直接DNAを叩いて壊すのではなく、放射線を浴びると活性酸素が増える為、フリーラジカル現象が起こり、結果的にDNAに異常が起こるのである。しかし喫煙や食品添加物の摂取、大気汚染、太陽からの紫外線などで生じる活性酸素の方が、低線量の被爆によるものよりはるかにダメージを与えるのだ。活性酸素のDNAに対する攻撃力は自然放射線の1000万倍といわれている。”少し長くなりましたが、これはザフナイの10月号  中矢真一の記事から一部転載しました。全く持って同感です。私自身は広野町あたりなら全く心配はしておりません。此方にいるときは休みの日も広野工場に来ています。

 最も根本的な問題というのは、その人の『意識のあり方』なのである。