◆ 2011年02月  社会保障と税の一体改革

矢浪 裕志

 雪の多い1月だった所の方々には申し訳ありませんが、まだ雪は積るほどのことはありませんでした。朝晩は寒いけれど天気の良いお日様が出ている日が殆どです。恐らくこれから雪が降って交通に支障を来す事が出てくるとは思いますが。

 通常国会が始まりました。政府が社会保障と税の一体改革をまとめる方針を示しました。これは毎年膨らむ国債発行に拠る国の借金残高の増加が支払い不能な額に近づきつつ、減る見込みがない事への対応かと思われます。私自身も今年の誕生日が過ぎると満額年金が貰える事になっています。先日の日経新聞に2009年度の年金支給額が50兆円になり2015年度は59兆円が見込まれるそうです。毎年1.5兆円ずつ増えて行きます。それを支える就業者は減って行きます。100年安心の年金制度を作ったはずの自民党が今は気楽に政府の足を引っ張る事に専念していて解散総選挙を声高に言っていますが、これは大きな費用がかかります。党利から今なら勝てると考えての事でしょうけど、代わって良くなるとは考えにくい。出生率の歯止めを打てないまの状況になっているわけです。年金受給者が増えて全体の人口が減っていく、これでは先行き不安になっていくのはしょうがない。それこそヘリコプターマネーで国民1人に5万円ほどのベーシックインカム(最低減所得保障)を発行したらどうなるのでしょうか。やけくそでやってみますか。お札を刷ればいくらでもお金になります。元財務省官僚の高橋洋一がTVタックルで一人50万年配っても大丈夫だと言っていました。それだけ配ったら貯蓄に廻ってしまうのではないかと誰かが言いましたら、それでも良いのだと答えていました。それって本当なのでしょうか。本当なら総理大臣になって実行してもらいたいものです。

 『アメリカ・イギリス型か、西欧型か。それは経済システムから社会のあり方まで日本が選ばなければならない二つの道であろう』と“政権交代の政治経済学”での伊東光晴の文章です。政権交代が起きると、アメリカでは民主党の共和党化が進み、イギリスでは労働党の保守党か、そして日本では民主党の自民党化が始まってしまったと喝破しています。

 こうなると民主党を主にした政権が4年間担当し、自民党を主にした政権も4年間担当してそれを国民が比べて総選挙をする。それを何回か実施すると国民の直接的な意向が反映されるのではないでしょうか。今も国会中継を聞いておりますが、攻守ところを変えて、野党は足を引っ張る事しかやらず、内閣はぼろを出さないようにはっきりしない答弁の繰り返し。とても生産的と言えない。国力の無駄に近い時間の浪費に思えてきます。民主主義とは徒労に近い時間と労力が必要なのでしょうか。名古屋市長、愛知県知事と地域政党が圧勝しました。どうなるか期待を持って見守って行きたいと思います。