◆ 2010年11月  中国と中国人考

矢浪 裕志

 尖閣列島での中国人船長逮捕以来中国との関係が悪化しているようです。国内では釈放した事についての議論が百出していますが、中国の恫喝もひどいものだと思います。最近はデモが数都市で行われている様子が報道されています。人口の多い上海や北京、深浅などの大都市ではなく、内陸の余り聞いた事がない都市でのデモが報道されています。これはちらほら言われている、政府批判そのものではないでしょうか。どう見ても内陸部の所得格差や、失業が多い為の雇用問題の不満が表れています。日本企業が多く進出しているところでは聞きません。

 前回の中国旅行のもう1つの目的が旧知の友人に会うことでした。ですが残念ながら本社から社長が来訪する事になり、接待を仰せつかっているようでした。工場増設や新設は日本よりも海外にシフトする傾向が顕著になり、彼も重用されている事がメールの文面から見て取れました(律儀にも本文のメールを転送してくれました)。日系の上場会社に勤務しているので社命ではしょうがありませんでした。代わりに奥さんとその妹(2人とも日本に滞在した事があり日本語は流暢に話します)そして彼女らのお母さんの3人で夕食をご馳走になりました。その妹は日本の商社系のアパレルメーカーに勤務していて、今回泊ったリッツカールトンの直ぐそばの高層ビルに勤めていました。四川の中華料理をしこたま食し紹興酒でほろ酔いして帰りました。帰り道の南京西路の通りはブランド街で日本でも知られた欧米のメーカーや一部の日系メーカーが軒をつらねていました。ブランド店がビル丸ごと入居している建物もあり上海の勢いが感じられます。日本と遜色ない値段で販売していますが、所得水準が相当あると見られます。

 中国人は“井戸を掘った人”を大事にすると聞いています。中国の友人も父との関係で知合い、未だに父との縁を大切にしてくれています。命日に花を飾ってくれたり、墓参りに付き合ったりしてくれます。彼は日本に17年近く住んでいましたし、未だに日本と行き来していますので例外かも知れませんが、考え方は普通の日本人と同じ感覚で付き合うことが出来ます。

 ここに上海で食べた料理を写しましたので目で楽しんでください。中国もやっとGDPが日本を越えましたが一人辺りではまだまだ余裕のある水準に達しておりません。GDPが日本の5倍くらいになったら(それでも日本人平均の半分)対応も違ってくるのでしょう。そこまで見届ける事は出来ませんが、その様に感じました。

 石平―“中国人には、潜在的に、いつか徹底的に日本をやっつけてやる、という意識があるんです。国際戦略を抜きにしても、中国の国益を抜きにしても、一回、日本を徹底的にやっつけたいとね。恨みを晴らすのです。一回、徹底的に日本を叩きのめしたい。その様な潜在意識教育によって再生産されていく。江沢民が始めた愛国教育こそが問題なんです。それがナショナリズム的情念になるし、冷徹な国家戦略にもなる”。

 加瀬英明―“中国の恐ろしさは秦の始皇帝の時代から、変わってないことですね。”
この文面は“徹底解明!ここまで違う日本と中国”という石平VS加瀬英明の対談集から転載しました。これだけ読むと怖い国だと思います。

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