矢浪 裕志

 4月の中頃まで寒い日があり、コートを着て出歩いたことがありました。結局こちらでは桜は早くはなく、寧ろ遅れて咲いたのではないでしょうか。満開は4月の17日、富岡町の桜の名所“夜ノ森の桜祭り”は10日と11日でしたが1週間遅れの満開になりました。残念ながら本社に行っていましたので観桜できませんでした。その遅れたおかげで、やっと三春の滝桜を見に行く事ができました。この時期は本社に行く事が殆どでしたので早かったり、遅かったりして咲く時期に合いませんでした。4月の24日は満開から3日ほど過ぎた頃で、離れて見るとほど良い時期に来たと思えました。周りにはカメラを抱えた観光客が取り囲んでシャッターを切っていました。生憎曇り空が多く、ほんの僅かに晴れ間が現れましたが、そこに居た時は曇ったままでした。途中の道端や屋根にまだ雪が残っているところがあり、遅れたわけも分ります。早めに行ったつもりですが既にシャトルバスの乗り場は並んでいて、並び始めてから3台目に観桜料300円也を払って乗れました。他県ナンバーのくるまが多く全国区の桜の名所になっているようです。

 今年は25年ぶりにゴールデンウィークに雨が降らずに天気が続いたそうです。子供たちがそれぞれに予定を作り、この頃は外に出かける事もなくなっていました。6月24日に帰国することが決まっている実習生は、まとまった休みもこれで最後になります。日本に居た記念に少しの想い出を作ってもらおうと、近くを案内しました。広野工場から帰るのに世界文化遺産“日光”を回る事にしました。日光の近くは良く通りましたが、東照宮の陽明門などの名所は小学校の修学旅行以来になるのかと思われます。思ったよりも人では多く日光でも中国人と思しき人達が多く見受けられました。ここでは神社や寺院関係の案内や説明を良くやってくれていましたし、中まで参る事ができました。東照宮は改装中で案内と同時にお札、お守り、お数珠などをそれとなく売り込んでいました。次の日は銀座通りの歩行者天国を新橋から東京駅まで歩きました。ここでも中国人が多く見られました。大抵の場合子供からお爺さんお婆さんと一緒なのでそれと分ります。そしてはとバスに乗ったのは初めてです。皇居と六本木ヒルズの展望台を廻るコースに行きました。東京シティビュー(展望エリア)は天気が良くて眺望が開けていましたが、富士山までは霞んで見えませんでした。行きは団体で優先してくれたのですが、帰りのエスカレーターで地上に降りるのに大分時間がかかりました。そしてその次の日に浅草に寄ってから帰しました。浅草も半端じゃなく人が出ていましたし、浅草寺も改修中でした。

 どうやら報道の通り、徳之島と辺野古の海上案に傾いたようです。これからが正念場になりますが、前途多難を絵に書いた様なピンチに陥っています。もしかしたら万事休すになりそうだし、四面楚歌の状況を国のトップとしてどの様に打開するのか見守るのはいい勉強になります。鳩山総理は本当に『最低でも県外出来れば国外と』考えたのだと思います。それでも決着出来なければ大変重要な局面になります。