◆ 2007年2月   ベトナム紀行

矢浪 裕志

 昨年にうって変わり暖冬になっております。暖かいのは過ごし易くて良いのですが、寒いときは寒いように、暑いときはやはり暑い方が世の中はよいようです。冬物商品の売れ行きが悪く困っているところがあちこちで出ているようです。そしたら、セブン&アイの鈴木敏文会長がある雑誌に、今年は暖冬だと言われているのだから,何時までも冬物ではなく春物が売れるだろうと仮説を立てなくちゃいけない。このように書いていました。季節や天候に左右される商いは大変だと思います。

 1月の第1土曜日は毎年経営計画達成会議を行います。今年は広野町の公民館を借りました。今回は当社の従業員だけで経営計画達成会議を行いました。

 25日から28日までベトナムはハノイ市へ行ってきました。思っていたより暑くはなく、地元の人は寧ろ寒がっていました。気温は18度くらいでした。冬は曇天が多くその時もほとんどが曇っていました。成田からは行きで6時間ほど、帰りは4時間半ほどでした。ベトナムと日本航空の共同運航便でしたが8割がた日本人のようでした。どこに行っても日本人が多いのには驚かされます、自分を含めて。今回の目的は研修生の面接会に出席するためです。約2年程前に最初の話がありそれから現在に至っております。長い目で見て広野工場でも人員の確保を安定的にしていかなければなりません。この近辺でも少子化の影響で募集をかけても応募が少なくなっております。6人の研修生希望者から面接で2人と補欠者1名を選考しました。彼女たちはこれから13週間の日本語の勉強をして日本に来ます。それから組合で1ヶ月間の日本の習慣を学ぶそうです。早くても7月になるようです。期待が大きいのか、不安が大きいのか聞いてみました。3人共気丈に答えていました。家族の生活が彼女らの双肩に掛かっているようです。最終的に1人は行けなくなるのに気の毒な気がします。

 ベトナムについての資料を入手しましたのでいくつかを披露いたします。2003年でのベトナムの人口は8131万人、ASEANではインドネシアについで第2位世界で見ても13位の人口大国です。30歳未満の人口が6割を占める若い国です。日本はその反対を行っていますね。ベトナムの中心年齢は25歳で日本と比べると17歳以上も若く、中国よりもまだ7歳も若い、これからの前途洋々の国を目指しています。

 “4Kの国民性” ベトナム人の国民性は4つのKで示される。器用、向学心旺盛、近視眼、そしてカカア天下です。縫製品や着物の手縫いなどで不良品率が極めて低いし記憶力も優れているそうです。向学心は儒教の影響で教育熱心です。今回広野工場と同じ適性テストをしましたがほとんど研修希望者の方がレベルは上でした。ベトナム人の金銭感覚は明日の100万円より今日の100円です。約30年間にわたり戦争を続けた影響でが大きいと思われます。ベトナム社会を理解する上で大切なキーワードがカカア天下です、相次ぐ戦争で男手を戦場に取られ、女性が銃後を守った歴史の賜物でしょう。ベトナム女性は強く男性はこぞって恐妻家です。

 ハノイ市とその周辺、世界遺産のハロン湾への往復しか見てきませんでしたが、とにかくクラクションを鳴らしてうるさくて仕方が無い、これは発展途上国共通の習性のようです。インフラが整備されていないので信号機が少ない、交通規則は守らない。車1台に単車が30台くらいの比率での交通事情なので、単車に3人乗っていたり、4人乗っているのも見ました。この場合は子供が2人になります。ヘルメットも被らず危なっかしい。ガイドさんに聞いたら人命の方が単車より安いそうです。ちなみに人命は20万で、単車は24万だそうです。かといって人命を軽視しているようには見えません。それぞれが、相手が注意してくれる前提で行動しています。車や単車が来ても平気で横断します。それでもあまり事故は無いようですし、あっても単車を起こして何事も無くそれぞれが走っていくそうです。1回だけ現場を見ましたがそのとおりでした。

 研修生が来ると来期からの楽しみが増えます。