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世界ではAIや半導体を中心とした技術革新が急速に進み、国際情勢や貿易環境も大きく変化しています。企業には、品質だけでなく、変化に柔軟に対応する力がこれまで以上に求められる時代となりました。一方、日本では人手不足や生産性向上への取り組みが進み、ものづくり企業の役割はますます重要になっています。

また、近年世界ではロシア・ウクライナ情勢や中東地域の緊張など、国際社会を取り巻く環境が大きく変化しています。こうした地政学的リスクは、エネルギー価格や物流、サプライチェーンにも影響を及ぼし、製造業を取り巻く環境も一層厳しさを増しています。

このような環境の中、当社では先日、全社員が参加する経営指針の目標発表会を開催いたしました。会社の目標を共有するとともに、一人ひとりが自らの目標を掲げ、「お客様に信頼されるものづくり」を実現するために何をすべきかを改めて確認する機会となりました。

さて、今期最終売上の着地としては昨年度並みという結果でした。期の初めはここ数年同様の傾向で少なめに推移しており、前期もその傾向のまま秋口位まで続いておりましたが、徐々に年明け頃から注文も増え3月頃には想定していた月の売上を超えることができております。主として、フレックスリジットや長尺品など特殊な製品での発注が何点かでてきており、それに加えて、量産品やリピート品の頻度が増えてきております。特に半導体に関連する製品に使用する基板については、増産の依頼もあり、今後も増えてくると予想しています。

そして、昨年から引き続き伸びているのは特殊製品、高難易度製品による製造相談です。製作仕様の検討や微細製品、リジットフレキ、長尺製品、材料のテスト加工等他社があまりやらない分野での相談が来ております。今の世の中の流れを見てみると、製造業が人手不足ということもあり、生産終了、加工ラインの廃止、ラインナップを絞る、アウトソーシング等々集約的に加工を行っているところが多くなってきています。集約することで無駄なく効率的な経営はできるのですが、選択肢は狭くなると思います。当社は小回りを活かし、できるだけ内製化を図り、他社ではできなくなってきたことを取り込むという逆の動きをしています。ニーズは多くないですが、簡単に変更できない製品も多いので、相応に需要はあるものとみており、実際にそのような製造相談も出てきています。お客様にとって選択肢の広さというのはメリットであると思いますので、すそ野を広げていく一つのきっかけとしていきたいと思っています。

当社は、社員一人ひとりが挑戦を続け、変化を成長の機会へと変えられる企業を目指してまいります。これからも技術力の向上、人材育成、品質改善に努め、お客様とともに成長し、社会の発展に貢献できる企業であり続ける所存ですので、今後とも変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

矢浪 興造