千葉 正広
明けましておめでとうございます。
 今年の元旦は素晴らしい快晴に恵まれました。
 ここ数年、朝のウオーキング仲間と元朝参りに行っています。
 今年は年末が忙しく仲間と連絡を取っていなかったので、どうなるかと思っていましたが……
 早朝5時けたたましく電話のベルが鳴りました。やはりきました!仲間です。
 昨年の大晦日といっても昨日のことですが遅くまで起きていたので、睡眠時間は2時間あるかないかです。それでも新年の夜明けとなると目はパッチリ、頭の切り替えは出来るものです。
 待ち合わせの時間を6:30と約束し、飯野八幡宮にお参りをしました。
 家からは歩いて20分とかかりませんが、坂道を歩いていくので、体がいい具合に暖かくなります。
 元旦ともなれば境内は参拝客で混み合い、長い列ができるのですが、幸先がいいことに空いていて、列に並ぶこともなく参拝することができました。
 新年がより良い年になりますようにと無病息災、平和と繁栄を願い拍手を打ちました。
 お賽銭の割には、お願いする事のほうが大分多かったように自覚しております。
 昨年12月に矢浪会長とシンガポールへ商談会に行ってきましたので、その時の印象を簡単に紹介します。
 今回は産学官TAMA協会(首都圏)、いわき産学官(いわき市)主催の海外ビジネスの一環として行われました。
 12/11(火)早朝5:30いわきを出発、成田を目指す。11:10成田空港を出発し、17:45シンガポール到着。チャンギ空港はさすがにアジアのハブ空港だけあって広く、国際色豊かな感じです。
 ここで一波乱あり。チャンギ空港で、荷物(スーツケース)を待ってる間、うかつにも空港の外に出てしまったのです。空港の内外が透明のガラスで仕切ってあり、出口の前に立つと自動でドアが開くため、うっかり出てしまったのです。それからが大変でした。再び中に入るのにどうしたらいいのか。先ほど出てしまったところから入ろうとすると大きなブザーが鳴り響き、周囲の人が一斉にこちらを見るのです。不法侵入だから当然ですね。
 周囲の人に聞くも日本語が通じない。
 サービスカウンターに行けば通じるだろうと思いましたが「Can you speak Japanese?」→「No I can not speak Japanese」というわけで大いに困りました。
 やっとのことで、一人のスチュワーデスを見つけ、片言の英語とボディアクションで「私は今、日本から来ました。私のバッグを忘れました。」ということで再び中には入れたのですが、あらためて国際語は英語、そして英語力をつけなければ通用しないということを痛感させられました。
 危機一髪、鞭打ちの刑を逃れた次第です。
 その夜の私たち一行の夕食会ではこの失敗談に花が咲き、いつしか武勇伝として帰国するまで語り継がれることになったのです。
 さて翌日から関係省庁訪問や商談会です。
 12/12(水)はまずJETOROシンガポール事務所を訪問し前田所長、山口様からシンガポールの国家像と経済動向及びビジネスチャンスについて説明を受け、意見交換をしました。
 シンガポールは1,965年にマレーシアから独立した国で面積714.3k㎡(東京よりやや大きい)に人口531万人が住んでおります。
 民族は中華系74%、マレー系13%、インド系9%、その他となっており、言語は英語、中国語、マレー語、タミール語です。宗教は仏教、イスラム教、ヒンドウ教,キリスト教などです。
 都市国家として町は大変に綺麗で、刑が厳しいせいか犯罪の非常に少ない国です。日系企業が2,000社以上あり、日本人に対しては非常に好意的です。
 この50年間の平均経済成長率は7.1%で、20年間でGDPは4.3倍になったそうですが、現在の経済規模は日本の千葉県と同程度と見て良さそうです。
 ビジネス環境ランキング(世銀)は世界1位(日本は20位)で、社会のクリーン度はダントツで世界1位(日本は17位)です。
 法人税率が最高17%(日本は30%ですが実行は約40%)で海外展開する外資に対し、開かれた政策をとっています。
 ビジネス拠点としては ○立地環境の良さ(・アジアの中心・ハブ空港など)  ○ビジネスに適した制度(低法人税・企業寄りの労働法など) ○消費市場(・参入が容易・東南アジアのショーケースなど)があり、可能性 魅力があります。
 課題・難点としては ○消費市場(・厳しい競争―既になんでもある・人口530万人の限定市場など) ○ビジネス拠点としては(コスト高・雇用難など)があります。
 その辺のところは十分に検討するところです。
 シンガポールは観光振興も目ざましくマリーナ・ベイサンズ、リゾート・ワールド・セントーサの開発などカジノ併設総合リゾートに力をいれ、外貨の獲得に大きなパワーを持っています。
 12/13(木)~12/15(土)は現地で活躍している日系企業AISBの上原社長と合流し、シンガポール日本商工会議所をはじめ、既に現地に海外展開して活動している日系企業(☆㈱サンワ サヤマ☆㈱タンケンシール☆㈱宇徳☆㈱シキノ社☆クレテクスグループなど訪問、企業の活動状況・シンガポール経済の動向について説明を受け、意見交換をしました。
 企業を訪問する中で、多くの日本女性が活躍していることに驚きました。
 私たちに付いた通訳も才色兼備の女性たちでした。
 聞けば永住権をとっているとのこと。
 確かにオーチャードやクラークキーなどの賑やかな商店街、気候も良く、犯罪が少なく便利な都市国家は女性が住むには、納得できるところでした。
 さて、いよいよ新年も明けました。
 今年は巳年です。天翔ける竜のように派手さはありませんが、蛇は脱皮をします。
 日頃の閉塞感、あるいは今までの自分から脱皮し、ひと皮剥けて自分を高めていきたいと思います。
 年末に行なわれた衆議院議員選挙で民主党は大幅に議席を失い、政権は民主党から自民党にゆり戻されました。
 安倍第2時政権への経済政策の期待感から円高で推移していた為替相場が円安基調へ
 (1/4時点で1ドル=88.08円)日経平均も10,688円となって、市場は好感を持って迎え入れてはいるが、一方10年続いたデフレの脱却に結びつくことが出来るのか不安感もあります。
 こんな時こそ、プラス思考が、ポジティブな生き方が、より一層求められるのではないかと思います。
 A新聞にこんな記事が載ってました。
 「お前、ダイコン足だなあ」→「あら、そんなに白い。嬉しいな」
 「それじゃあゴボウ足だ」→「ほんと。そんなにほっそりしてて長い」
 どこかで聞いたおめでたい話ですが、ものごとを良い方に、明るい方にとっていきたいと思います。
 視界は不良であっても、明るく元気に素直に、そして前向きに生きていこうと決めました。



