千葉 正広
新緑が眩しい。ここ広野工場の背後に控える阿武隈山の緑は日に日に濃くなっている。
近くに臨む太平洋からの東風も夏の匂いを運んでくる。
6月に入り、太陽が燦々と輝き、広野工場に降り注ぐ。6月中旬から下旬にかけて梅雨に入るだろうが、今はこの太陽の光を全身に浴びたい。
今朝も6時30分、家を出発し四倉海岸、波立海岸の6号国道を、太平洋に登る朝日を拝み、太平洋の波音を聞きながら約1時間かけて会社に着いた。私にとってこの出勤時間がとても大事な時間である。今日の仕事は、計画は、行動は、自分のミッションは何か等々、考える時間だから。
会社では朝のラジオ体操から始まる。朝礼では「従業員として仕事を通じて人間性の向上を図る」を目的に従業員行動基準を大きな声で唱和する。清々しい1日の始まりです。私にとってもエネルギッシュな1日のスタートとなる。当社は若い社員が多い。その若い社員に檄を飛ばし、QCDの顧客満足度を追求、「昨日より今日、今日より明日と上を目指そう」を合言葉に若い社員と汗を流す。時には若い社員にエネルギーをもらうことも…。申し遅れました。今回、縁があり入社しました千葉正広と申します。縁とは不思議なものです。再び私が工場で働くとは思ってもいませんでした。矢浪社長とは昨年4月からの付き合いになりますが、志で共鳴しました。私は人並みに、成功も、多くの失敗も経験しました。そこから多くのことを学びました。私の座右の銘は「見るも良し 見ざるも良し されど我は咲くなり」です。若い時から大切にしています。今、私は若い社員と共に新たな志に燃え広野の初夏を迎えています。
ベトナムからの研修生が帰国することになった。3年間の研修を終えて6月24日に帰国するということで、6月12日 全社員でイタリア料理店サン・マルコにて送別会を行った。研修生とはキーさん、ハーさんというチャーミングな2人の若い女性である。3年間本当に良く頑張ったと思う。来日当初は日本語が全然分からず、教える方も当人たちも戸惑いがあったと思うが、今では日本語3級の資格を取り、社員とも十分にコミニュケーションがとれ、仕事もスムーズにこなせるようになった。いや日本人よりも気が利くし、細かいところに配慮があり、レベルは上のように思われる。そんな2人に当社の社員も面倒を見ながら、異国で働く努力する姿に多くの感銘を受けたのには違いない。そんな訳で、送別会は大いに盛り上がった。当社の社員がこの間の交流を振り返り、激励やら、エールを送る度に、目頭がウルウル…。私は感動のし過ぎか、ワインを飲みすぎたのか、次の日、頭が痛かった。折りしも世界の工場は今後、中国からベトナム、インドに移行とか言われている昨今、2人には是非頑張ってもらいたいと思う。今後の活躍を祈りたい。
菅 直人総理大臣が誕生した。市民運動からスタートした庶民派首相である。歴代の2代目・3代目とは違う苦労人の誕生に期待が持たれる。出身地 山口県の英雄、高杉晋作にちなんで奇兵隊内閣と自ら命名した。経済政策は未知数というが不幸最小社会の実現を目指すという。国内の景気回復にも大いに期待している。
さて当社もこの6月度が決算期であり、全員一丸となって目標達成に向けてのラストスパートです。7月から新年度を迎えるにあたり、全員その準備に燃えております。7月10日には、つくばグランドホテルにて当社の経営指針発表会が予定されております。広野工場の初夏は早くも新年度に向け熱く熱く燃えています。
矢浪社長の命で、ご挨拶代わりに筆を取らせていただきました。今後とも宜しくお願い申し上げます。