矢浪 裕志
3月に入ってから軒並み、行事や会合が中止か延期になり、やることがなくなってきました。飲食店も時間短縮か臨時休業を余儀なくされています。どこかに行くことも、会合や飲食を含む勉強会も残念ながら取りやめです。有名人である“志村けん”の訃報を聞いた時には新型コロナウイルス感染症の脅威を感じました。感染してからわずか6日後に亡くなってしまいました。それまでは数字を見ているだけで身近には感じませんでした。そしてとうとう“緊急事態宣言”が発令されました。5月6日までとは、連休はどこも出かけずに家にいろと言っていることになります。
“アベノマスク”と揶揄されている緊急事態宣言で唯一具体的で分かりやすい施策はどうも評判が悪い。国会の中でひとりだけ布マスクをしているのもまるで道化師だ。466億もかけてやることなのか、もっとやることがあるだろうと思う。台湾では国家が買い上げてコンビニか薬局で健康保険書の番号により買える日が決まっていて、スマホで見て買いに行くそうだ。日本ではいまだに密接して開店前から並び、買えないかもしれないのに順番を待っているようです。いつでもどこでも買えるようにすれば466億の血税を使わなくても支持が上がるはずですが、どなたの考えなのでしょうか。“馬鹿な考え休むに似たり”この政権は末期症状でしょう。菅官房長官が政府定例会見でマスクの増産要請したのが2月12日あれからどれだけ時が過ぎたのだろうか、こんなことすらできない政権でいいのかとほんとに思う。朝日新聞4月8日付の夕刊、取材考記に“マスク配給制に見た政治の瞬発力”というコラムが載っていました。走りながら調整する台湾式は政権交代が頻繁で、民意に敏感でなければならない台湾政治の瞬発力のなせる業だ。走り出す前の調整に時間をかける日本式や、民意よりも政権内部の論理や効率を重視する中国式とも異なる。業者が製造したマスクの全量を強制的に買取り、市民に配分している。社会全体の利益にかなっているので、普段は政治や行政に厳しい目を向ける台湾の人々からも支持されている。と書かれていました。
緊急経済対策が日本政府より発表されました。108兆円の事業費はGDPの約20%であると安倍首相が胸を張っていました。でも真水と言われる本当に予算化される金額は39兆だとTVで池上彰氏が言っていました。新聞報道によれば財政支出は39兆円という、このうち昨年度の未執行分が10兆円であり、今年度予算で手当てされるのは29.2兆円、そのうち財政投融資が12.5兆円という。であれば、真水は16.7兆円だ。これは、今年度補正予算で新たに発行される国債16.8兆円とほぼ同じだ。真水がこの程度だとGDP比3%程度しかなく、今回のコロナ恐慌に対してとても力不足です。実際の30万円、100万円、200万円の支払い対象も受取れる中企業や個人事業者さらに個人個人にいつ行き渡るのか見通しは暗い。安倍首相は休業してくれと言いながら個別の保障はしないといっている。痛みがわかっていない。経済もわかっていない。何年か後に後悔しないで済めばよいのだが。
3月22日は次男の孫の誕生日だったと聞き、長男家族も呼んでみんなで昼食を食べに行きました。回転していない回転ずし店でしたが、開店すぐに行ったので場所は取れました。
広野工場でもいくつかの新型コロナウイルス感染症対策として、3月31日から朝礼はスピーカーを通して行い密集しない、集会は最小限にして1.5m離れるようにする。昼食は3人掛けの両はじだけ座り、1回に8人にして交代するようにしました。早く解決に向かわないと日本はどうなるか分からない。とても心配です。