矢浪 裕志
恒例になったその日は例年のように、朝からいっぱいの青空でした。前日の天気予報では曇りがちで雨が降るような天気予報でしたが、11月3日はやはり青空が似合う日でした。子供達が喜寿のお祝いをしてくれることになり、自宅から少し離れた大和市にある蕎麦屋『九つ井(ここのついど)』のそば懐石で祝ってくれました。一点一点が多すぎなかったので、殆どの料理を美味しく頂きました。17名の大人数の料理を一品ごとに、年配のお姉さんが並べているので、ゆったりと時間が流れて行きます。記念に家族ごとに写真を撮りました。私の姉弟とその連れ合い、私の子供達とその連れ合い、娘の旦那さんだけが来ておりません。後で聞いたら誘っていなかったと言っていました。そして孫6人は全員がお祝いに駆けつけてくれました。あと何年もするとこれだけの人達が集まるのは、難しいことになるのではないかと思っております。感謝申し上げます。
2024年最大のイベントであったアメリカ大統領選挙の結果が決まりました。ハリスだという人達、トランプだという人達が、それぞれの理由をつけて予想していましたが、”もしもトランプが大統領になったら”、が現実になりました。大統領になった初日のテーマになりそうな1つが、「脱・脱炭素」だ。トランプ氏が何度も触れてきた「ドリル、ベイビー、ドリル」とは、過去に共和党が掲げたスローガン。化石燃料の開発を強化する方針を指す。次には関税を上げる、私の辞書にある美しい言葉は1. 愛・2. 宗教・3. 関税と言っていました。トランプ次期大統領は、第2次政権では中国製品に対する60%以上の関税と、その他の国々に対する最大20%の関税を導入することを掲げている。世界が戦々恐々としているのではないでしょうか。米国民にとってもインフレになると言われています。私たちは見守るしかありません、守りをしっかりと固めることを考えましょう。
どうやらトランプが好きなネタニヤフ政権は人質を解放するよりパレスチナの人々を根だやしにすることが優先課題なのだろう。一人の人質を解放するために数十人数百人のパレスチナ人が殺されても問題ない、まして女でも子供でも構わない、なぜならば子供は将来ハマスの戦闘員になり、女性はその戦闘員を生むことになると考えている。短期で終わると思っていた紛争を1年以上たっても、人質解放よりも虐殺が優先されているのだ。
ここまでの記述を読まれた方は私がイスラエルを徹底的に批判したように思うかもしれない。他方で実は日本に暮らす私たちも、どちらかといえばパレスチナよりもイスラエル的な価値観の中でいるのではないかと思うこともある。(中略)それでもやはり言うしかない。
言葉を発し続けること。どんなに小さな希望でも決して手離さないこと。それ以外に私たちができることはない。そんな現実から目をそらさないこと。
この世界を変える鍵。その鍵はやはり私たち市民が自分自身の手のひらに握っていているのだから。そのはずなのだから。そうでないといけないのだから。『こんなのおかしい』と考え始めた世界の中の何万何億という人々。彼らと共に、『こんなのおかしい』『いい加減にしろ』『金儲けの為に殺すな』と声が枯れるまで、虐殺が止むまで、占領が本当に終わるまで、あの少女の夢がかなう日まで、言い続けるしかない。
【ガザ虐殺を考える サブタイトルその悲痛で不条理な歴史と現状を知るために】論創社 ~土地と共に生きる~土肥俊子の文章から抜粋