千葉 正広
早春、蕾、卒業式、旅立ちといえば3月、フレッシュ、スタート、入学式、桜といえば4月、これが私の中の季語であります。その桜の季節を迎えました。
先月3・11から1年が経過し、各地でいろいろな行事が行なわれました。私は国立劇場で行なわれた追悼式をテレビで見ていました。
被災地3県の代表者が、悲しみを乗り越え明日に向かって「頑張ろう」とする挨拶には感動し、共感を覚えました。2時46分には静かに手を合わせました。
一区切り着いたわけではありませんが、私たちも新たなスタートを切らなければなりません。
広野町も3/31に緊急避難区域の解除宣言が出されました。
これからインフラの整備と共に、多くの町民が戻ってくることでしょう。
残念ながら桜の名所である富岡町夜ノ森公園の桜並木は原発事故の影響で立ち入り禁止となり、見ることは出来ませんが。
さて当社も工場敷地の除染作業(土を剥ぎ取り、別の場所から持ってきた土を入れる)を進め、事務所改築、工場の改装、設備機器の更新、改修を行い、復興に向けて動き出しているところです。
3月28日MLBの開幕戦が東京ドームで行なわれ、マリナーズのイチロー選手が開幕4安打を放ったのは記憶に新しいところです。私たちファンに最高のパフォーマンスを見せてくれました。
イチロー選手は誰でも知っているスーパースターでありますが、後輩の川崎選手がメジャーリーガー昇格した時に「大変なことを大変そうにやっている人はいっぱいいる。彼はそんなことを見せずに、明るく楽しそうにやっている。」と誇りに話していました。
きっとイチロー選手本人は、それ以上にすごい努力をしているのでしょう。
また大相撲の鶴竜(モンゴル出身)が大関昇進の挨拶で「お客様に喜んでもらえるような相撲が取れるよう努力します」と口上を述べました。
鶴竜は「壁にぶつかりながら一つ一つ乗り越えてきた」といい、外国人大関の中では最も遅い出世力士であります。この言葉の通りコツコツと努力してきたのでありましょう。
まことに立派です。
2人に共通するのは常にお客様に最高のパフォーマンスを見せる、言い換えれば顧客満足度の追求でありましょう。
桜の季節を迎え、希望と不安の交錯するスタートの時期に素晴らしい感動をもらいました。
私も自分の夢の実現に向けて、感動を力に変えて、進んでいきたいと思います。