千葉 正広
2012年もあっという間に1月が過ぎ、節分を迎えました。月日のたつのは本当に早い。節分を迎えると、ひとつ年を取ると言います。そういえば誰かが言ってた人材の価値について思い出しました。「機械や建物は買ったその日から価値が減るが、人材の価値は、日々増していかなければならない」と。
人は節目を大切にします。昨年12月3日にいわきワシントンホテルで広野工場20周年記念式典を行ない、次の10年に向け飛躍を誓いました。新年の仕事始めは、「声は大きくハキハキと、動作は速くキビキビと、目標を持って震災を乗り越えよう」と当社のスローガンを声高らかに唱和しました。1月14日には経営達成会議を開き、工場再開から半年を経過して見つけた課題が中心でした。 1月30日には湯本温泉吹の湯で協力会社の皆様と新春交流会を開き、あらためて共に発展することを確認し合いました。
温泉に入り、胸襟を開き、忌憚の無い意見を交換し、とても有意義な交流会でした。
このように節目節目で人はそれぞれ夢を持ち、目標を立て、目的に向かって己を奮い立たせていくのでしょう。
2月1日の朝刊に福島県川内村の遠藤村長が村民に対し帰村宣言をしました。私の住むいわき市から約1時間のところです。
「スタートしなければゴールが無いから」そして「行政が受け入れ体制を整えることが復興への近道だから」ということでした。この決断はロシアのチェルノブイリを見学に行って、そこである女性の前向きな言葉を聞いて最終的に村長が1人で決めたと言っていました。
私たちも今年は動きたいと思っています。昨年も動きましたが、昨年の動きは避難の為に仕方なく動きました。今年の動きは違います。前向きに、次の10年に向けて、そして豊かな人生を得る為に動きます。
さて話を節分に戻しましょう。
節分とは季節の分かれ目の意味で立春、立夏、立秋、立冬の前日をさしていたのであるが、特に立春の前日をさすようになったのは冬から春になる時期を一年の境とし、現在の大晦日と考えていた為らしい。
立春の節分には、「鬼は外、福は内」と豆をまき、鰯の頭を柊の小枝に刺し、家の戸口に挿す習慣があります。最近は隣近所からも大きな声は聞こえなくなりましたが。厄払いと魔よけと福を取り込む意味があるといいます。
神様にお神酒を上げ、頭を取った焼いた鰯で一杯飲みました。娘には恥ずかしいからあまり大きな声でやらないでくれと言われましたが、家の1階で2回、2階で1回、合計3回大きな声で「鬼は外、福は内」。
隣組の人たちが何事かと何人か出てきたような気がしました。