矢浪 裕志
先月ご報告致しましたように約19年間勤めた代表取締役を7月に降りました。1993年の11月から交代するように言われて6月まで勤めました。他に引き継ぐ人も心当たりはなく、必然だと思っていましたので、有無もなく承知いたしました。その当時は広野工場を竣工してから2年、バブル後で景気の減退の真っ只中でした。借入金返済と、受注減で資金繰りが大変な時でした。今考えると信じられないくらいの金利負担を抱えて、月末後に出る概況書は見る見ると赤字が積み上がって行きました。人員削減、元金棚上げ、報酬・給与の削減、不要資産の圧縮などあらゆる方策を講じました。2年か3年後ぐらいから少しずつ余裕が出てきました。それでもバブル時の金利は殆どが5%を越えるものでしたので金利だけでも相当の金額でした。このときの経験を活かして今では6分の1以下の金利負担になりました。あれだけの経験をしましたので、かなり厳しい状況でも対応できる余地が出来ます。
先日友人から借りた本を読みました。友人の甥が書いた本だと言うことでした。月に20冊以上の本を読みますので、常に6、7冊は手元においてあります。基本的に図書館から借りた本は2週間の期限がありますから優先順位として先になってしまい返却期限が緩いものは後回しになります。
“木更津甲子園予備校”篠原高志著 泰文堂発行
小説類は近頃読まなくなっていますが、この本は久し振りに一気に読ませる話の流れになっていました。高校野球に興味は無いのですが、裏話としても興味をそそられました。関心のある人は読んで見てください。新設した野球部がブローカーにより2年未満で甲子園に出場が決まったのだが、ナインは出場することなく退部する。“なぜなのか”その謎を青森に飛ばされた女性記者が真相を追っていくと話です。甲子園の夏も始ります。
本格的に暑さが戻ってきました。初めて会長室のエアコンを付けました。お役所と同じ28度設定にしましたが実に涼しくて心地よい風が吹いてきます。除湿機能があるので設定よりも実際の温度は低くなっています。四倉の部屋は5階の角部屋なので風が通り、恐らくエアコンは寒くなる冬まで必要ないのでしょう。とはいっても2台あるエアコンは使用できないのでそれまでに1台は入替る必要があります。
ロンドンでオリンピックが始りました。うだる様な中で競技をしているのかと思っていたら、『こちらは13℃です』とNHKのアナウンサーが言っていました。かなり寒いくらいの温度の中での競技なら丁度良いのでしょう。期待を持ってみてしまうとがっかりする事ばかりなので、期待しないで見ているほうがましだと、時間のかかるサッカーなどは結果を見てから改めてみた方が安心して見られます。200数カ国地域の人たちが集まってくるので今までのように独占的にメダルを集めるのは難しくなって来ていて、日本などは良い時期が過ぎてしまったのだろうと思います。一喜一憂しないで、粛々と見ていきます。まあ淡々の方が良い表現かもしれません。負けて感極まって泣いている柔道の選手がいましたが、寺川綾の「いろいろなものが詰まりすぎていて、重いです」銅メダルの表彰後の言葉が印象に残りました。まあ日の丸が揚がれば単純に嬉しくなってしまい、君が代が流れたらもっと嬉しくなっています。