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 当社7月に入り、52期を迎えました。先日、今期の経営方針を発表してきました。前期としては前々期並みの着地となりました。前期の中で、特殊な仕様を持つ難易度が高い製品が量産で流動し始めてきたこともあり、今期はそれに伴い売上が増えていくものと想定しています。元々はお客様からの相談から始まっているのですが、実現性が低く、製作したいのにできないというお困りの相談から端を発し、変更できるところできないところを検討し、調整しながらなんとか実現させてきました。これまではどちらかというとある程度、仕様ができ上がっていて、お客様に頼まれたものをそのまま造るような形で製作をしているようなやり方が多かったのですが、お客様と早い段階で試行錯誤しながら作りあげる、実現させるという製造の方法もあるのだと感じました。

 さて、そのようなことを考えていたら日経新聞に「ヒットのクスリ」にも気になる記事を見つけました。一部抜粋しますが、「物を作るだけ、売るだけの手法には限界がある。新たな消費のシーンをつくらなければならない。知恵を絞る必要がある」というものでした。確かにこれは的を射た考え方で今後のどこの企業においても継続のためにも重要な観点であると思いました。当社半製品を造っているので、消費のシーンをつくるというところに必ずしも合致するわけではありませんが、少なくともお客様が描いているシーンの協力はできると思います。すでに決まっている物を作るだけではどこでもできてしまう、またはできるところでやればいい、となってしまうと思います。しかし、そうではなくてお客様が実際描いているイメージを造る前段階から協力や提案していく、そういう意味で当社としてはアイデア・知恵を売ることがこの先当社の存続にもつながるのではないかと考えさせられました。今期は様々ある特殊な製品の相談を実現できるような提案を積極的にして、お客様を手助けしていきたいと思っております。

矢浪 興造