sacho

さて、4月に入り、だいぶ暖かくなってきました。今年は暖かくなるのが早く、桜のピークは3月にはすでに終わってしまいました。今年は満開のタイミングで雨が多く、コロナ禍の制限が明けたにもかかわらず何とも残念でした。

さて、私つい最近「チャットGPT」を初めて使用しました。最初は人が使っているのを見たことがきっかけだったのですが、自分で使ってみるとその賢さに脱帽しました。質問すれば、人とチャットしているかのようになめらかでかつ違和感のない文章で適切な回答をしてくれました。最初は大したことないし、間違っていることも多いのではと思っていたのですが、出してきた回答はある程度妥当性があり、一般的にも知られているようなものでした。この先、ただ情報や知識を持っているだけだったり、当たり前のことしか言えない様ではAIに成り代わられてしまうと改めて感じ、その点AIは脅威になるなと思います。しかし、回答は一般的で個々の事情に合わせたものではないので、ヒントやきっかけになることはたくさんありますが、そこから先をうまく使うのはやはり人間なのだと思います。そのため、活用の仕方が課題になり、工夫して使えば強力なパートナーになるのではないかと感じました。

先日最後の四半期に向けた目標達成会議を開催しました。受注状況としては年明けから全体的な需要が弱くなっているのが現状です。行動制限がなくなり、本格的な経済活動が始まるというところで以前よりは回復傾向ではあるものの、部品・部材の調達は今だに難しいものも多く、製品を造りたくても造れないという現状が上向かない原因となっています。当社では「お客様の困りごとを解決していく」という目的のもと、取引のないお客様でもこちらで分かることは調べて回答したり、できることは当社だけの範囲に収まらず、協力会社なども含めた広い視点の中で協力できることをやってきました。その中で少しずつ新しい取引先が増えてきており、当社でやりたいという声も聞くようになってきました。特に新しい取引となると、難易度が高い・通常のやり方ではできない等、特殊な用件がある形で依頼を頂くことが多くなっています。まだ売上は大きく上向いたというわけではなく道半ばですが、新たな可能性は見えてきているので、今後はさらに増やしていければと思います。

現在の日本を取り巻く環境はコロナ禍、ウクライナ危機、中国のロックダウンなど非常にたくさんの危機にさらされていると感じています。その影響で、モノや電気の値段は高く、インバウンド需要の減少、半導体の入手困難とあらゆるところに不都合が生じてきていると感じています。今まではほとんど感じたことがなかったのですが、日本は世界の国々に依存しており、脆弱だと感じる機会が多くなってきました。決断力・判断力・統率力・指導力等私自身がリーダーに必要と考える資質は世界に比べても弱い気がします。このような現状では日本という観点だけではなく、もっと広い観点から今後何をしていくべきかを考えていく必要があると感じさせられます。

                                                                                                                                          矢浪 興造