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10月に入り、急に涼しくなってきており、過ごしやすい季節となってきました。さて、つい先日日本電子回路工業会の神奈川支部の活動にて福島県の当社工場での見学が行われました(同業種もいる中での工場見学なので、試されている気がして緊張します)。当初の発端は飲み会の席でのとあるメンバーの何の気なしに言った一言がきっかけだったのですが、その後、そのまま検討の土俵に上がり、とんとん拍子で実現してしまいました(大分早かったですね)。当社大きい工場ではないですが、特殊なことをやっているので、その辺りが理由だそうです。

そんなわけで今回の工場見学において特に力を入れたのが5S活動です。通常では機械メンテナンス+αくらいの活動ではあったのですが、同業社が見に来るということもあり工場全体の補修や清掃や整理等重点的に行いました。通常はどうしても5 S活動は個人の身の回りや使用している設備だけに偏ってしまうのですが、全員参加で工場全体をきれいにする・整えるということを心がけて、活動し全体での参加という意識を持ってもらうことにしました。この話を受けた段階で工場の5S活動を徹底するための意識改革は目的として持っていたので、ひとまずはうまくいったと感じています。従業員にとっても同業社が見に来るということは刺激であり、勉強にもなったと思うので、とても良い機会だったと感じています。今後5S活動という形でしっかりと継続していく所存でので、機会ございましたらぜひとも当社の工場にお越しください。

さて今年に入り、全体的な受注が伸びづらいという状況が続いてはいましたが、最近になって引き合いの依頼が徐々に戻ってきています。ただ、問い合わせは一般的な基板ではないものが多く、大型や長尺等の特殊製品であったり、そもそもお客様のやりたいことを実現するためにはどういったやり方があるのか、どういう仕様がいいのか等の製造相談からの依頼がほとんどです。これまでと違い一つ言えることは今まで製作していた "プリント基板製造 "という枠組みの中でだけ製作していたのではお客様への対応はできなくなりつつあると感じています。これまでよりも格段に難易度が高く、実現させるためにひと工夫もふた工夫も必要になり、本に書いてあるような杓子定規なやり方では実現させることができなくなっています。また、やったことがないこともありますので、最初の段階で実現できそうな仮説をたて、道筋をつけた上でお客様に提案しながら進めています。通常の基板の引き合いは少ないですが、「お客様の希望を実現する」という根本的な要求はまだまだあると感じますので、その中で解決策を探りに実現させていく手助けをしていきたいと思います

矢浪 興造