矢浪 裕志

 安倍首相が任期途中でその座を降りることになりました。広野便りが出る頃は安倍晋三前首相であり、新首相も菅首相に決まる出来レースになっています。安倍政権を継承する政権の支持率が日経の世論調査で74%、朝日で65%もあるなんて驚きです。森友、加計、桜を見る会等の官房長官として、記者会見を仕切ってきて、安倍さんの意を受けてしらを切り通した人である。被調査者は所詮他人事なのかと感じました。

 観光庁による“Go To トラベル”を利用してきました。残念ながらクーポンは発行されませんでした。問合せしましたが、分かりません、まだ利用出来るようになっていませんとの回答でした。回答は観光庁に行かずに天下り先に行くようになっていました。その後10月から使えるようになりました。7月の末に兄弟で集まって、阪急交通社の年寄り向け上高地の帝国ホテル2連泊ツアーに申し込みました。キャンセル待ちしかありませんでした。武蔵小杉にあるJTBに姉が個人ツアーで申し込んだら、こちらもキャンセル待ちでした。標高が高いので寒いのではないかと、日付は10日くらい早くしました。結果はどちらも取れたのですが早いほうにお金を入れたのでJTBになりました。

 新宿から9時発の特急“あずさ”に乗って松本まで、車内は4割くらいと思われました。松本駅の観光案内所で聞いた、信州そば屋で昼食にしました。タクシーに乗り90分くらいで帝国ホテルに着きました。運転手がバスターミナル場所を教えるのは義務だと言って、荷物を預けてまたタクシーに乗りました。上高地で有名なかっぱ橋のそばは写真を撮る人たちで溢れていました。澄み渡る青空で写真写りは最高です。近くの売店の人に観光客人数を聞いたらまだまだと言っていました。それなりに週の初めにしては人はいるように見えましたが、コロナ禍になる前はこんなんじゃないのかも知れません。割引もあって空いているなら早く行ったほうがいいのではないのかなと思いました。ホテルまでの帰り道に野生の猿があちこちから現れました。20匹はいたのではないかと思われます。特に何するでもなく時折花だか木の実だかを口に入れながら移動していました。翌日も通ったのですが見かけませんでした。それでもまとまると恐ろしさを感じてしまいます。猿は子供もいるのに泰然として人間を気にしていないようです。

 帝国ホテルでの1日目の夕食は西洋料理のコース、せっかくなので白のワインを注文しました。ナンバリングしてある特別注文の品だそうです。2日目は和食懐石でした。地ビールと冷酒を飲みました。

 有料のガイドによる上高地の自然散策ツアー1時間コースに参加しました。各地から9名の参加でした。途中から来た道を戻るというので、離脱して明神池を目指しました。そこから結構時間がかかりました。池は梓川が焼岳の噴火によりせき止められてなった池で穂高神社奥宮の私用地で、拝観料を取られました。帰りは対岸の遊歩道を行きましたが、今年は熊が小梨平のキャンプ場に出没した目撃があり、テレビでも放映されました。その影響か散策者が熊よけの鈴を鳴らしながら歩く姿を多く目にしました。ホテルに帰って歩数計を見たら21855歩、3時間くらい歩きました。帰る日は予定より早くホテルを出て、松本駅に荷物を置き“国宝の松本城”の見学に行ってきました。コロナ禍でどこも観光客、特に訪日外国人が少ないのは、並ぶのも、見るのも短くて快適です。

 東京を含めた“Go To トラベル”が始まり電話やサーバーが早速パンクしたそうです。割引があって、お土産用のクーポン券が貰えるのなら使わないと、それに最も大事な経済を回すその小さな助けが出来るのなら利用してほしいと思う。まず旅行会社、交通機関、次の交通機関(タクシーなど)、目的地のホテルや旅館、観光地のお土産や昼食や喫茶、食事をすればそれに付随する食材が必要になる。どれほどの人や物が関わっているのか計り知れません。

観光客風景
観光客風景
朝食の和食席
朝食の和食席

四倉海岸の空中遊泳
四倉海岸の空中遊泳
かっぱ橋を背景に
かっぱ橋を背景に
野生のお猿
野生のお猿
前を行くお猿
前を行くお猿
洋食のディナー
洋食のディナー
距離を取り交代制の夕食
距離を取り交代制の夕食
帝国ホテルの前で
帝国ホテルの前で
明神池の鳥居
明神池の鳥居
国宝松本城
国宝松本城