矢浪 裕志
いろんな問題をはらみながらも東京オリンピック2020は開催されました。運悪くなのか、よいのか何度目かの新型コロナ感染症拡大期に重なり、緊急事態宣言下でもやらなければならない、やめる選択肢はもはやなかったのですね。無観客開催の中、富士スピードウェイがゴールの自転車競技は公道で開催され、自粛とはいうものの見物客は公道で喜んで応援していました。これが本来の姿なので、なにかを言う気にはなりませんでした。地元開催の日本は予想通り…いや予想以上の幸運?に恵まれメダルラッシュになっています。福島県で開催されたソフトボールと野球の予選試合は、めったにない機会にもかかわらず、ダメな知事の決断で無観客試合になってしまいました。地元福島県の抽選で当選した観客予備軍の方々は、こんな時だから仕方がないと言わずに、大いに怒ってください。こんなことなら延期するか中止するほうがよっぽど良いと思います。
いわきの駅そばにある映画館“町ぽれいわき”はスクリーン数が2つほどの小さなマルチ映画館です。車を止めるところがないので(料金を支払えばもちろんあるのですが)イトーヨーカ堂が閉店してからは行っていませんでした。この7月になってから毎週、1960年代に全盛だった“カトリーヌ・スパーク” の55年も前の旧作4作品が掛かっています。私は彼女の大ファンなので過去に4作とも見ています。“狂ったバカンス” “太陽の下の18才” “禁じられた抱擁” “女性上位時代”。今回は最初の“狂ったバカンス”は日にちの都合が合わず見損なってしましましたが残りの3作は万難を排して見てきました。1本目は4人、2本目は3人、3本目も3人と小さな小屋ですがそれでも観客数は残念ながら少なすぎます。もったいないと思いますし、これでやっていけるのか疑問に思ってしまいます。
思い出すことがあります。もう新橋にはない高校に通っていた時に彼女が来日してファンと交流するイベントがありました。場所は今でもある日本橋の三越本店でした。当時デパートの屋上は小さな子供たちの遊び場になっていて遊具などがありました。そこで学校を早引きして見に行って来たことを思い出しました。本当は今月のタイトルを「わが青春の“カトリーヌ・スパーク”」としたかったのですが長くなりすぎるので止めました。彼女はパリ生まれのフランス人なのですがイタリア映画で人気を博していました。どの小屋で見たかまでは忘れてしまいましたが、多感だった頃のことを少し思い出しました。彼女は今どうしているのか、3歳ほど年が上だった気がしますが、元気でいても容貌は相当衰えているのでしょう。“カトリーヌ・ドヌーブ“は今でも時々見ますが、貫禄が出ています。体が重くなっています。イタリア映画と言えば、年に1回東京でイタリア映画週間が開催されています。近ごろはとんと見に行った覚えがありませんが、当時のイタリア映画は巨匠と呼ばれた監督がいて、監督の名で観客を呼べました。“フェリーニ” “パゾリーニ” “アントニオーニ” “ヴィスコンテ”私も大抵の映画は2番館3番館に見に行きました。
“ビバイタリア”
54期に入りました。今年も宿泊なしの経営指針発表会を、広野公民館の講堂を借りて行いました。だだっ広い講堂をやっと30%ほど使うだけですが、1番広い部屋を借りました。4時間借りても2,3千円です。昼食は近くの二ツ沼公園のレストランで個室を借し切り、特別弁当を食しました。コロナ過の53期の売り上げは約20%弱減になりましたが、営業外利益で税引き前当期純利益を出しました。今期は始まったばかりですが、営業段階での利益を目指しています。ワクチン接種も28日には終わり、快適な環境の中で生活できるコロナ過対策を願っています。