矢浪 裕志
阪急交通社にキャンセル待ちで申し込んだのはジャパネットクルーズが中止になり来年の9月に延期されたからです。20万人台からの新型コロナ感染者を数えるような状況では致し方ないでしょう。参加人数も数千単位でしたから。ここにきて経済を活性化させるため、『全国旅行支援』も10月11日から始まり、8月20日に申し込んだ今回のツアーにも適用されることが決まりました。
9月の29日茨城県の何ヵ所かの個人事業や企業を見学してきました。千葉顧問とE社代表と地元のE社の役員の案内で回ってきました。全国2番目に多いさつま芋農家で干し芋を作っているところが多くあり、その残渣廃棄物が多量に出て産業廃棄物として普通ごみとしては捨てられず、産業廃棄物業者に依頼して捨てるか、穴を掘って埋めているということでした。見学した農業法人では毎日500kgほど出ているそうです。次に行ったところは干し芋に関する装置、機械を作っている会社で、デモ用に見せられる工程と直売所も併用していました。昼食を挟んで3番目に行ったところは飼料を作るための場所を借りる元牛舎だったところです。最後に見たのは豚舎の先にある干し芋の残渣を乾燥させる装置を製造しているところでした。感染症対策のため関係者以外は中に入れないようになっていますが、建前だけで簡単に入ることは出来ます。草ぼうぼうの両端にごみがこれでもかと置いてありました。産業廃棄物としてのさつま芋カスを最低単価で買ってきて、おからなども混ぜて重油などで半日ぐらい乾燥させて家畜などの飼料にするというプロジェクトを立ち上げようということです。人の“困った”を解決することは時流に乗っていて企業化できそうに感じますし、豚や鳥などのえさが高騰していることも聞いています。難点としてはエネルギーを使いすぎのように感じ、乾燥の仕方を検討する余地がありそうです。
羽田空港出発は午前中の10時25分発岡山空港11時40分着の予定でした。少し遅れて快晴の岡山空港に到着しました。バスで倉敷のホテル『倉敷アイビースクエアー』に向かいそこで見学の説明、ホテル内の案内等の説明を受けてから岡山のクーポンを受け取り、それから大原美術館の入場券を受け取り、やっと自由行動ができる頃には午後1時半を過ぎていました。まずはお昼を食べられる所を探すと観光地特有のセット価格が多いお店の中で昼はうどん屋で夜は飲み屋になる店で関西風のうどんを食べました。遠足なのか修学旅行なのか、観光客の中に高校生らしき一団がかなりいて、380円のチーズカレーパンを買って食べていました。大原美術館は倉敷紡績の代々の経営者が収集した絵画、彫刻などを展示してあり、教科書にも載っていた記憶がありました。夕方食事に出ましたが、昼間の観光客は多いのに、クーポンを使えるお店は殆どなく、やっと見つけてそこで食事をしました。地元の方らしき人はいないように感じました。人通りも殆どなくコロナ禍で相当の影響があったと思われました。
翌日はフェリーで直島へ、“ベネッセハウスミュージアム”を見学、台湾からの団体客が大きな声で話していました。次に“家プロジェクト”と言う、空き家を丸ごと対象とした作品になっているところです。地図を頼りにその場所を探して見て歩いていると今回のツアーで知り合った人たちと何度かすれ違ってその度に挨拶したり声を掛け合ったりしました。宮野港に戻り“赤カボチャ”の大きなオブジェを見ました。途中“黄色かぼちゃ”もバスから見えました。泊まった宿は相当古く保守管理が不充分でした、恐らく余裕がないのでしょういつ災難に見舞われるか分からないのだから。“天空のホテル”と言うだけあって夜景は見ごとに見えました。
3日目も朝から良い天気になり最初の日と同じく快晴でした。“小豆島オリーブ園”へ行ったのはクーポンを使用しに行った様なものです。残ったクーポンをオリーブオイルの購入に使わせてもらいました。土庄港からフェリーで高松に戻りバスで徳島県の“大塚国際美術館”へ向かいました。ここも見学者は多く高校生らしき団体や外国人もちらほら散見されました。観覧時間は3時間ありましたが、昼食も含んでいるので時間は足りないかもしれません。館内にセルフ形式の食堂がありメニューが3種類で、カレー2種と海鮮丼。飲み物とデザートは別途ありました。カツカレーを注文しましたが木製のスプーンやナイフなど、環境に配慮していますが金属製だともっといいのにと思いました。2時間以上立っているのは結構しんどかった、でもまた行きたい。